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海辺の叙景

音楽の話などをします

音楽について

 ここ最近で、もっとも世間を騒がせた事柄の一つとして、佐村河内氏による偽装問題があげられます。ゴーストライターの存在が明らかになったと同時に多くの嘘が次々と発覚し、ツイッターを始めとするSNS上でもこの問題について多くの意見が飛び交いました。

 その中で、とりわけよく見られたものは、「音楽の受け取り手は、音楽以外の情報で音楽を評価してはならない」と言った意見でありました。僕もなんとなく、同意していました。しかし、よく考えてみると、僕らは1度得た情報を頭から除外して音楽を「純粋」に聴くことなどできるのでしょうか。恐らく無理だと思います。似たようなこと前にも言いましたが、僕らの脳みそはそれほど都合良くは作られていません。もし脳内の情報を簡単に操作できるのなら僕らが精神的に疲労することはなくなります。

 要するに僕らは必ず、ある種の偏見をもって音楽を聴いていると思います。
それならリスナーの僕達は何を心がければいいのでしょうか。

 僕が思うに、リスナーがするべきことは、音楽以外の情報を除外するのではなく積極的に受け入れ、情報をそっと頭の片隅に置いておきながら、その音楽を聴くことだと思います。

 よく言われる「音楽を聴く上でジャンルやスタイルは関係ない」といった考え方ではなく、その音楽のジャンルやスタイルなどの情報をまず受け入れた上で音楽を聴く、ということです。スタイルやジャンルが違うバンドが対バンするとき、それらの情報を無視するのではなく、お互いのことを理解し認めあった上で演奏すると何だか良い雰囲気になりますよね、それと同じです。

 佐村河内氏が全聾の作曲者であると信じ、CDを買い、その音楽に感動するということは、いわば当たり前のことですし、僕らも常にそのようなことを行っていると思います。音楽を1人で楽しむ分には、いくら主観的になっても全然かまいませんよね。
 それゆえに、佐村河内氏が行ったことは咎められることですし、責任は大きいと思います。