2016 My Favorite Music
2016 Released Album
アニメ『マクロスΔ』に登場する戦術音楽ユニットワルキューレの1stアルバム。
家族が好きなのでマクロスシリーズの存在は知っていたものの、自分は今作が初見。
バラエティに富んだ質の高い楽曲がアニメ中にバンバン聴けて、ストーリーと音楽が相互関係にあるのが楽しい。
Track 2、10のOP、EDが素晴らしいのはもちろん、アニメに登場する頻度が低い楽曲も十分凝っているのでアルバムとして完成度が高い。
ハイペースにリリースを続けるスペインのIDM系レーベルAnalogical Force発のコンピ。
Kettelや、Wispの別名義Dwaallichtが参加している高クオリティ作品。
綺麗なメロディ、ファットな音作りが十分に堪能できる。
このレーベルの今後にも更に期待したい。
アシッドジャズがかかる寿司屋の息子 a.k.a Seihoの3作目のアルバム。
SoundCloudに小出しにされる楽曲を聴きながら個人的に結構待ちわびた作品。
ジャケやタイトルからも感じることができるが、ただ寄せ集めるだけではCollapse(崩壊)してしまうような音のテクスチャを用いてビートを組んでおり、そのセンスに圧倒される。
・『Traditional Synthesizer Music』- Venetian Snares
モジュラーシンセ仙人となったVenetian Snaresがリリースしたシンセ一発録音アルバム。
シンセで作られたありとあらゆる音がこれでもかと連打されるこの作品をTraditional Synthesizer Musicと名付けているのは笑ってしまう。
高速な楽曲はもちろん好きだが、Track10のShe Married a Chess Computer in the Endは曲名も含め印象に残った。
Dommuneでのリリースライブの様子を、サークルの夏合宿でみんなでお酒を飲みながら観た石野 卓球のアルバム。
1曲の中に緩急がたくさんある昨今の楽曲に対して、非常に落ち着きのあるしっとりとした作品。
Track6のDie Boten Vom Mondはその中でもスモーキーな楽曲になっていて、よく聴いた。
メンバーの脱退、加入があり"CY8ER"に名前を改めることになったBPM15Q
Yunomiが提供している楽曲のうち一番印象に残っているのがこのSingleに収録されている「はくちゅーむ」で、Future Bassを基盤にしたテンションの高いアイドル楽曲。
Pa's Lam SystemやYunomi、Snail's Houseに代表されるKawaii Future Bassのトラックを作り自ら歌うYUC'eのアルバム。
今挙げたアーティストの手法を徹底的に引用し、高クオリティな楽曲を作った上に歌っており、この手のサウンドの完成系かもしれないと感じる。
Track4の「POISON」はEDM TrapにKawaii要素が入っており、意外に新鮮で良い。
・『river(cloudy irony)』- Maison book girl
今年からアイドルへの楽曲提供を始めた自分が偶然ライブを観ることで知ったアイドルMaison book girlのメジャーデビューシングル。
変拍子のリズムが特徴的とよく言われており、試しに今聴きながら数えてみたらTrack1の「cloudy irony」はAメロでは7/8、サビでは4/4になっている。
ただ、個人的にはノスタルジックなメロディラインに惹かれた。
衣装のデザインやアイドルとしてのコンセプトも好み。
21年程生きてきて初めてCD屋でフラゲした作品となった宇多田ヒカルのアルバム。
それまでの作品と比較しグッと音数が減り、より彼女の歌声と詩にフォーカスされる。
アルバムを通して聴いてみると、山と谷が連なるように雰囲気の異なる楽曲が常に交互に配置されているのが印象的。
KOHHのファンでもあるのでtrack9「忘却」は個人的には堪らない楽曲。
・『TVアニメ「NEW GAME!」エンディングテーマ「Now Loading!!!!」 - EP』 - fourfolium
今日も1日頑張る青葉ちゃんが可愛いアニメ「NEW GAME!」のEDを収録したEP。
ゲーム会社で働く彼女たちの気持ちを描く歌詞は、美少女キャラだからこそ成り立つ。
Track1はASIAN KUNG-FU GENERATION、Track2は9mm Parabellum Bulletを引用しており、これらのバンドを高校時代に聴き、今となってはアニメにすがるしかないオタクたちの心の拠り所となる楽曲。
- 2016 Released Track
・「Stay(Hercelot Remix) - Onnanoko」
楽曲の中盤までの音と展開がとても美しい。更に後半のJuke/Footworkパートが始まる瞬間で泣かない人はいるだろうか、いやいないだろう(反語)。
・「scuffed white - Miii」
チョップされたボーカルサンプルが叙情的に楽曲を進め、最後にテンポチェンジする。なぜ、ボーカルサンプルをチョップするという極めて人間のぬくもりを感じないであろ技法が、これほどの叙情を生むのかが不思議である。
・「Love is Over (Prod. Mikeneko Homeless) (matra magic Remix)」- chelmico
ラップグループのchelmicoの楽曲をほとんど歌詞が聴き取れないレベルで分解し再構築したリミックス。ちょっと聴き取れる部分がかっこよい。
・「On The Sunny Side Up Street」- Minami Kitasono
KORGのアカウントにアップされている北園みなみの楽曲。異常に高い作曲スキルと最高峰のビンテージ機材が揃い、オタク歓喜。
・「FeelsleftOut」- Zekk
韓国のトラックメイカーZekkのキメキメFuture Bass。彼の作る楽曲はどれも好みであるが、特にこの曲は印象的だった。
・「SHOPPINGMALL」- tofubeats
tofubeatsがMVと共にアップしたこの楽曲。最初はリリックにかなり驚かされたが、何度か聴いてるうちに、彼が歌うべきリリックなんだなと腑に落ちた。
・「YAGIBUSHI 八木節 HENTAICAMERA wit FUMI H MIX」- HENTAI CAMERA MAN ♡
DJ Shitmatの来日公演でFa5H10N HeALTHが流しまくっており、終演後に名前を聞き出せたトラックメイカー、HENTAI CAMERA MAN♡。ジャンル名が何とかテックなのかどうかは詳しい人に任せておいて、ガンギマりな高速ベースラインとサンプリングでぶち上がる。
「Anagram [2016春M3] #commune310」- 909state
commune310シリーズに提供された909stateのこの楽曲、ファットな音を十分に堪能でき、かつモダンなボーカルサンプル捌きが聴けて印象的だった。
- 2015 Released
ベルリンのテクノアーティストEfdeminのアルバム。
気持ちのよいシンセサウンドが聴ける。
すごく今更ながら聴いたEnvyの2015年作アルバム。
良い意味で、このアルバムの後にボーカルが脱退したことが腑に落ちる。
デスメタルはたまに聴いているけど、結構アルバム単位で記憶にあるものは少ない。
Bolt Throwerのこのアルバムはハードコアなノリがある上に、やはりデスメタルだなと感じるリフと展開が多く印象に残る。
・『The Secrets of the Black Arts』- Dark Funeral
Dark Funeralのアルバムの中で一番メロディの雰囲気とギターの質感がしっくりきて、結構聴いた。
・『Outside of Melancholy』- fhána
テン年代のサウンドをベースにアニメソングを作られたら好きになってしまう。
Track6は結構IDMライクで印象に残る。
Kettelのノスタルジックなサウンドは自分の心に響く。
Track2「Shinjuku Inn」を聴きながら毎朝新宿を歩いていたことを思い出す。
更に磨きがかかったトラックに、1度聴いたら忘れらないリリック。
KOHHの作品はどれも、楽曲の質のみならずアルバム単位での完成度が高いと感じる。
楽しげな音が散りばめられているが極めて内向的なIDMサウンド。
Track8の「touch」を聴いていると別世界にいってしまいそうになる。
・『「ARIA The ANIMATION」オリジナルサウンドトラック』- Choro Club Feat. Senoo
実は今年一番頻繁に聴いたアルバム。
どの楽曲も素敵で、なぜ自分はネオ・ヴェネツィアに住んでいないのか考えてたら2016年が終わった。